2020年7月11日土曜日

Workers K&T H MFG Co 元の素材コットンから拘ったジーンズ "Lot 801 Straight Jeans" "Lot 802 Straight Jeans"

皆さま毎度こんにちは。いつもこのブログをご覧いただきありがとうございます。
本日1件目の更新はWORKERSの定番デニムLot801ストレートLot802スリムテーパードがそれぞれ全サイズ入荷しております。

インディゴは1インチ刻みで27から34まで+36と38で全10サイズ。
今回はこのデニムパンツの魅力を改めてご紹介させていただきます。 
デニム素材の元となるのは綿(コットン)。アメリカのコットン事情を見に畑まで行っちゃてます。そんなメーカーさんはまず居ません。かっこいいです。
※詳しくはWORKERSのサイトCOTTON

いろんな国やいろんな品種がある中で、米国のアプランド綿と言われる至ってベーシックな綿を使用。
※詳しくはWORKERSのサイト原綿

そして糸。
ビンテージジーンズに見られるムラ糸の形状をスキャンし糸形状を決めます。
日本に輸入したベーシックなアプランド綿をあまり強すぎず程よいムラにコントロールし、糸にしたそうです。
詳しくはWORKERSのサイト紡績

染め。
完成した糸をロープ染色。
下染め・後染め無しのピュアインディゴ染色。
当然、糸を染めるには「何番」とか、その色番号やスペックがあるのですが、やはり綿自体によっても微妙に仕上がりの色が違います。
今回、比較的赤みが少なく青みが強く出ているのが色の特徴。
※詳しくはWORKERSのサイト染色

ここまできてやっと生地。
織布はミミ付の力織機。
ギリギリまでローテンションで織ることで、ふっくらとした風合いになり、ワーカーズの特徴でもある柔らかい穿き心地になります。

完成した生地は防縮加工や毛羽を取り去る毛焼きは行わないキバタデニム。
洗うと縮みねじれるのが特徴。
ただ、出荷の前にはワンウォッシュ・乾燥機にかけてできる限り縮めてから送り出します。
※詳しくはWORKERSのサイト織布

シルエットは2種類。
"細からず太からずなバランスの良いストレートLot801"と"腰回りや太腿にそれなりにゆとりがありひざ下から裾にかけてテーパードしたLot802"

いつまでも変わらないと思わているリーバイス501も少しずつシルエットが変わってきたように、このストレートは今ど真ん中のストレートに仕上がっています。
細すぎず、太すぎず、全く癖がなく本当に何十年先まで飽きずに毎年穿けそうと思わせてくれるシルエットです。


こちらの方は少しトレンドを意識した作りの筈が、何年も安定して売れ続けているスリムテーパード。
極端なピチピチのスキニーではなく、腰回りや太腿にそれなりにゆとりがありひざ下から裾にかけてテーパードしたLot802。
もしかしたら5年後は履いてないかもですが、10年後はまたタンスから引っ張り出して穿いたりするようなお付き合いになりそう。
※シルエットの詳しい情報はWORKERSのサイトパターン

次はパーツ&ディテールです。
Lot801 Straight, Lot 802 Slim Tapered 共にフロントの仕様は同じ。
フロントボタンは今回新たに作った二本爪仕様。
ビンテージをYKKさんに渡してメッキ、刻印の入り方をできる限りクラシックな風合いにしたそうです。小タックボタンも二本爪。
見えずらいですが、文字と星の下、梨地とでもいうのでしょうか、ざらざらした細かな柄を入れて貰ったそうです。

打ち抜きリベット。これも、表・裏、両面に刻印が入り、できる限りあっさり細めに刻印を入れているそう。皆さんが見たがるコインポケット口のもちろんこんな感じ。

801/ 802の最大の違い、隠しリベットのある・無し。
802の方がヒップ周りのフィット感が少し強いので、体に当たって気になるほどではないのですが、特徴の一つとして裏カンのみとしています。

こちらは初期の牛革ラベル、ほとんど安定感のある紙パッチになりましたがまだサイズにより革ラベルが混じってます。

セルビッジの色はブルー。経糸と同じ、ロープ染色した糸。

綿はよりクラシックな雰囲気を醸し出すためにペルーやインド、ジンバブエコットンなんかもも 良く聞く話ですが、そういった米綿以外を混ぜる方法もあります。
インディゴ染めにしても下染めでピュアインディゴとは違う味わいを作り出す方法もあるのですが、それらは行わずベーシックな米綿でピュアインディゴにこだわったそうです。

そして完成した製品の印象は至ってベーシック。
元の素材面からコントロールしてるので色々やれる。
でもやらない。ストレートのど真ん中。綺麗なバックスピンが効いて質の良いストレート。だからこそたまに投げる変化球が聞く。

見えない部分や一般の人には気付かれない場所にも徹底的にこだわりかつ、WORKERS自らの手でコットンからコントロールすることでコストを削りお手頃プライス。

逆に見えない部分や素人には分かりずらい場所にコストをかけず、見えやすい部分や分かりやすい場所にはこれでもかと派手に飾り立て、アピールする事がビジネスの基本ではありますが、そんな胡散臭さにうんざりしている方は多い事でしょう。

店主もそんなインチキ臭いアイテムに嫌悪感を抱きつつ、古いバイクや車、ヴィンテージの家具や雑貨に魅力を感じています。
ヴィンテージではなくて新品でも、古いものに敬意を払い、本質をとらえたアイテムにお金を払いたい。

当たり前ですが、新製品はヴィンテージと同じものはもう作れませんし、今の時代、ジーンズはファッションであり、何を良しとするのかは意識的であれ無意識的であれ、それぞれのアイデンティティーからチョイスされているもだと思うし、自分以外の人はそれを見てあなたを判断する材料の一つとします。

このデニムは派手な色落ちもしませんし、2種類のシルエットも至って普通です。
その一見、普通に見えるジーンズを作るまでの過程には膨大な工程があり、それに対して知識と思想を当て込んで出来た、計算尽くの"普通のジーンズ"。
そして10やった事を隠さず、盛らずに10だと伝える。

それを理解するとプライスは決して高くなく、むしろ安いのです。
だから儲からない。笑。けど長く愛される。

お近くの方やお時間ございましたら是非店頭にてご試着ください。



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