今日はWORKERSの"Bal Collar Coat"をご紹介します。
日本では通称ステンカラーコート。
素材はコットン100%で撥水性のある綾織の国産ベンタイルと英国羊毛100%のヘリンボンウールツイード。
第一ボタンを開けても自然なように第二ボタンまでは表に出てて、その下は風を通さないよう比翼になっています。
こういったコートでは逆に珍しいセットインスリーブ。
シルエットはジャケットの上からも着れるよう、見頃、アームホールはゆったりしてます。
が、肘先が細かったりパターンがよく考えられているので着てみると、とても綺麗なシルエットです。
今年のBal Collar Coat(ステンカラーコート)はシンプルに。チンストラップ付の台襟にごくベーシックな襟を。
ただ、これは好みですが、私自身襟が大きすぎるのは好まないので、このあたりはバランスを見て、参考にした古着からは変えてます。
ちなみに、London Fogあたりが元ネタです。
何本も入ったステッチは芯を止めるステッチ。
ポケットは身頃まで貫通していない普通のポケット。しなやかな綾織のコットンベンタイルだとこのように皺が出ます。
袖裏はすべりの良いキュプラを。
袖口のタブ。サイズ調節機能は無く、装飾とタブ・ボタンの重さで袖が綺麗に落ちる役割。後は様式美ですね。ステンカラーはこうでないと!という様式があるのです。単純に価格だけ考えれば、なんでもかんでもはずしてしまえばどんどん安くなります。でもそうではない。ファッションとしての様式です。
袖ぐりはセットイン。肩は倒しステッチを入れて縫い代を落ち着かせています。
フロントはヒヨク仕立てで真ん中3つのボタンは表から見えないように。
ベンタイルには高瀬貝ボタン。綾織の生地の風合い、白っぽい高瀬貝の風合い。
ウールヘリンボンには水牛風の樹脂ボタン。
袋布にたたいたネーム。コートなので着脱ぎの時に袋布は見えやすい部分。そのため、表生地と同じ生地で作っています。
身頃裏はシャツ生地を使い腰下あたりまでつけています。地味に大事な部分。裏地を身頃にテープで止めています。これがあれば、着脱ぎの時に裏地がたくれません。
後ろ中心にはセンターベント。身幅・裾幅はしっかりあるので、ベントが開きっぱなしという事は無いのですが、丈が長いので、ベントが合った方が裾のさばきが良いかなと思います。
おなじみ、ベンタイルの撥水性。このコートは撮影用に一回水洗い・天日干ししています。その状態でも、画像程度の撥水性はあります。
撥水は、大きい水の粒には強い。逆に霧雨には弱い。また、降り続く中にいるとどこかで撥水性の限界を超えてしみだします。あくまで、ちょっと、5分10分、小雨の中を歩く程度と考えてください。(先日、45分ハーフのサッカーに小雨の中ベンタイルを着て行ってずぶ濡れに成った知人がいます。こういう状況には向きません)
Workers K&T H MFG Co "Bal Collar Coat, Ventile"
素材 表地:6.5オンス・コットン100%・ベンタイルギャバ(綾織)
身頃裏地:コットン100%・シャツ生地
袖裏:キュプラ100%
附属 高瀬貝ボタン
縫製 総スパン糸
MADE IN JAPAN 37000円(税抜)
Workers K&T H MFG Co "Bal Collar Coat, Wool Herringbone Tweed"
素材 表地:8.6オンス・ウール100%・ヘリンボンツイード
身頃裏地:コットン100%・シャツ生地
袖裏:キュプラ100%
附属 樹脂ボタン
縫製 総スパン糸
MADE IN JAPAN 50000円(税抜)
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