2016年11月2日水曜日

WORKERS モックネックが特徴の"USN Cotton Sweater"

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は人気のため店頭で売り切れていたWORKERSのモックネックが特徴の"USN Cotton Sweater"が再入荷したのでご紹介させていただきます。



古着好きには定番の極厚ウールのミリタリーセーターをウールではなくコットンで製作。

某海外の極厚カットソー。ボーダーが有名です。あの生地のさらに倍の厚みを目指した超極厚天竺。
スペックで言うと、某海外製が16番双糸(8番程度)の天竺。
これでも、ジーンズに使う13.5オンスデニムが7番クラスの糸で織るので、いかに厚いかわかります。
WORKERSでは、さらにその16番双糸を編み針に2本引き揃えることで、4番クラスの糸で編んだ天竺生地になります。

もともと、この生地を見てふと思いついたのが「古着である極厚のミリタリーセーター」でした。
以前から、あれをウールでは無くコットンでやりたいと思っていたので、そのイメージにぴったり。

ただ、身頃の天竺だけではセーター的形にはならない。そこで、この身頃に合った分厚い「横付属」が必要になります。

この「横」というのは編み機の形で、Tシャツやスウェットに使う天竺・裏毛は丸い形の「丸編み機」で編むことが多く、袖口、ネック、裾に使ったようなフライスは丸編みでも編めるのですが、今回のように細かく寸法や編み方を変えたいとなると「横編み機」の方が向いています。
そういった「横編み機」で部品を作ることを総称して「横付属」と呼んでいます。

裾は針抜き、袖口と襟は通常のフライスと編み目を変えています。
これを縫い合わせることで、かなりセーターに近い雰囲気に。

もともと、古着のUSNセーター自体、身頃・襟・袖口(場合によっては裾)と別々に作った部品を縫い合わせて作る「ニットソー」がほとんど。
そのため、今回のようにコットンでカットソーで作ってもかなり近い風合いに成っています。

コットンなのでチクチクしないのでTシャツの上に1枚でも着て頂けます。

※注意:太い糸の綿糸を天竺編みをカット(切って)ソー(縫い合わせ)しています。ウールに比べ、綿は糸の繊維の絡み具合が少ないため、着用はじめは若干、その裁ち端部分から綿クズが落ちます。洗濯を繰り返すことで、ワタ落ちは軽減します。製品の特性としてご理解いただき、ご注文ください。


USNのセーターでおなじみ、最近ではモックネックなどと呼ばれますが私の子供のころは「トックリ」と呼んでました。
子供のころは、どうも首が詰まるような気がして、またウールでチクチクして好きではなかったのですが、このセーター風カットソーはコットン100%。チクチクしません!
さらに、このチクチクしないトックリで首回りを覆ったうえでウールのジャケットを着れば、シャツ以上に首回りがチクチクしない!良いことずくめです。

ネームはミリタリー風のものを。
首回りを見ればよくわかる、カット&ソー。身頃の天竺生地と、首周りのフライス(リブ)を縫い合わせています。

わが製品ながら綺麗な縫製。オーバーロックでつないだパーツを表から「マタギ」と俗にいう方法で縫っていきます。二本針で縫い目をまたぐように縫うことから「マタギ」と言います。
裏には振り目(ベルトループの裏と同じです)が出ます。

袖口のフライス。裾は針抜きフライス(リブ)。このあたり、参考にしたビンテージのセーターから。
実は、USNのセーター、ウールが圧倒的に多いのですがコットンもあります。これは、大阪の古着屋さん、サーチライトさんのご厚意で参考品を見せていただきました。なので、コットンのニットソーセーター風、これも数が少ないだけで全くなかったわけではない。
それでも、ウールが圧倒的に多い理由はわかります。ウールは軽い、そして暖かい。繊維自体が絡んでいるので、落ちも少ない。多少、チクチクするのに目をつぶればウールの機能性も捨てがたかったのだと思います。

縫い目の末端はカンヌキで止めています。

身頃の天竺、腰の針抜きリブを裏から見たところ。縫い合わせものを表からマタギで縫う。結果、裏は振り目がかかる状態です。振り目は伸縮性があり、また二度縫いしているのでたとえ振り目が若干切れてもまだ最初の止めが残る。フラットシーマーも良いですが、このマタギもカットソーには欠かせない縫い方です。

素材 身頃:コットン100%・16番双糸・引き揃え・4番クラス、14オンス天竺
   リブ:コットン100%・横編み付属
縫製 総綿糸
MADE IN JAPAN 13000円(税抜き)

この時期はインナーに抜群。

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