2016年11月2日水曜日

WORKERS 立体的なシルエットで評判の良い"Lounge Jacket/ラウンジ ジャケット"をコーディネート

本日2件目の更新。
今回はWORKERSのジャケットをコーディネートしました。

素晴らしい製品で激安プライス。
ジャケットとしては最強アイテムなのに在庫があるってことは、納期が真夏の7月って事と完全に説明不足だと思ったので、今回しっかりと説明したいと思います。



毎年微調整を懲り返し、完成度の高さが好評のLounge Jacket。

肩の裏にある小さな背裏を見返しから続き物にして少しでも薄く仕上がるようにしています。
背裏の形状自体もひっくり返りづらい直線的なものに。袖も描きなおしてよりバランスよくと、一見同じように見えても微調整を繰り返しています。

素材は今期別注したチノクロスと英国羊毛を混紡した糸で織ったウール100%のツイード。
ツイードは糸作りから織り・仕上げまで愛知一宮で。
オー ストラリア産の羊毛だけとは違う、英国羊毛独特なハリと生地のかさがあるのが特徴。
ウールには袖の通りを良くするため袖裏をつけています。 
ウールは洗うとどうしても縮みます。縮ませたくない場合はドライクリーニング推奨。
でも「ちょっとフィット感が足り ないな」なんて言う時には、洗濯して陰干しも自己責任で。

ラウンジジャケット。ごくベーシックなテーラー襟のジャケット。ラペルは細すぎず、かといって太すぎず。今回は三つボタン、上二つ掛けの設定。

トップボタンは実際、締めて使えるように。襟裏もカラークロスを使わず、表共生地で。冬の寒いとき、マフラーをして襟を立てると防寒性がかなり違います。

フロント裏は大見返し。内ポケットがつき、見返しの端は縫い目にたたきつけています。

ちょうどアイフォン6が入る程度の内ポケット。左右につきます。ネームはクロージングらしいものを。

今回、肩の縫い目には倒しステッチを入れています。以前は薄く仕上げるために割りでしたが、洗った後にどうしても肩縫い目の縫い代が遊びます。アイロンをかけてもらえば良いのですが、その手間が無いように倒しステッチ。でも、肩先が特に硬くなります。これをどうしたかというと・・・

このようになります。肩の部分、本来は縫い目がある部分を一体にしています。こうすると、見返しがとても変わった形、かつ大きくなるので生地の裁断歩留りは悪くなります。それでも、ここに縫い目が無いことで肩に当たらなくなる、こちらを重視して一体化しています。

胸はパッチポケット。モンブランの146、ペリカンのスーベレーン400がしっかり収まります。取付け部で一番力のかかる部分はカン止めで補強。

袖口は三巻。ボタンはあえてつけませんでした。というのも、袖丈直しをするときにボタン付けの跡が大きく残ってしまうためです。

ツイードはすべりが悪いので袖裏にキュプラをつけています。

ポケットはかなり脇に振っています。ウェストの絞り、ダーツで取る場合も多いのですがこのLounge Jacketは3面構成に。さらに巻きの上にそのままポケットが乗る、カジュアルな作りです。ポケットの下にうっすら巻き縫いの縫い目が見えます。

ポケットフラップはカンヌキで補強。

素材 表地:10オンス・コットン100%・チノ
縫製 主要部綿糸
MADE IN JAPAN 23,000円(税抜)

素材 表地:8.6オンス・ウール100%・ヘリンボンツイード
   袖裏:キュプラ100%
縫製 主要部綿糸
MADE IN JAPAN 37,000円(税抜)



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