2016年10月21日金曜日

Workers K&T H MFG Co 日本ではいわゆるGジャンと呼ばれる"DENIM&PIQUE Jacket, Type 1"

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はこの時期ちょうど良い季節になってきたジャケット、ワーカーズのGジャンをご紹介します。

型はファーストタイプをベースにしたジャケット。
素材はデニム、加工、ピケと3種類の在庫があります。
ピケだけはあったとしてもサードタイプが多いのですがそこをあえて古い形で作っています。




1ポケットのファーストタイプ。
デニムはフラップ裏にライトオンスが使われるところ少し豪華に以前作った抜染・ポルカドットを。
ウェスト調節はバックルではなくボタンで。バックルはどうしても、椅子の背もたれなどを傷つけることがあり、その心配を無くすため。

着丈はビンテージより長く。ただ、身頃・肩幅はある程度ゆとりが無いと動けないので寸法をキープ。
逆に、肘から先がとても細い。
これにより、ビンテージのシルエットとは全く違う、すっきりしたシルエットになっています。

ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
小さく、襟腰も引くのが特徴の襟。
どうしても日本人は首が欧米人に比べ短い。また、首周りのボリューム感にもかけます。そこで、襟を立ててもあごに干渉しないよう、まず襟の高さ自体を低く。また、襟先も長すぎないよう、型紙を作っています。



ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
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肩・袖ぐりの巻き縫い。
裏から見ると、わきの下部分、巻きが重なる部分はずらすよう、型紙を作っています。

ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
襟の小ささは人が着るとバランスがよくわかります。
服単体で見ると「小さいかな?」と思う襟が、首が細く、長くない日本人が着るにはこのほうがバランスがよいのが一目瞭然です。
また首から胸周り自体肉がありません。それに合わせて襟腰、襟先の長さを微調整してあります。


ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
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右胸に1ポケット。フラップ裏はビンテージだとライトオンスのデニムが使われていますが、せっかくWORKERSならばと過去に別注で作った抜染生地を使っています。
ピケは11オンス。そもそもデニムより少し薄いのでフラップ裏は切り替えず表地で。

ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
フロントはプリーツ入りのファースト・セカンドタイプ。
ボタンはYKK渾身のめっき、刻印を入れたボタン。
YKKスタンダードがあって、本来この淵の盛り上がり部分はもう少し太くなるのですが、そこはあえて「ビンテージを見ながらそっくりに!!!」と熱いお願いをして刻印してもらいました。

ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
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前立て裏は耳使い。青耳の部分にもインディゴ染めの糸を入れているので身頃と一緒に徐々に色が落ちます。洗い加工したものだとよくわかります。
ピケは生地にミミは無いので三巻始末。


ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
袖口は地縫い+起こして平ミシン始末。ここはファースト的な作り方。一方、袖の2ピースはごく普通にセカンド。(ビンテージ好きな人にはわかる変な解説ですが)
きっちりまくって着る事もできるよう、開きは短くしていません。
ボタンを締めたり、開けたり。袖をそのまま着たりまくったり。表情をつけて着てみてください。

ワーカーズ Gジャン 加工デニム 通販
ウェストの調節機構はあえてシンチにはせず、ベルト上にタブ+ボタンにしています。
シンチはかっこいいのですが、やはりデイリーウェアとしては椅子や周りの人・物を傷つける恐れがあるためです。

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背面にはタックが入っています。これにより、背が丸みを帯びたGジャンらしいシルエットを作ってくれています。
革ラベルと生地の伸縮率の違いにより皺が出ています。ドレスウェア的にはNGですが、私の好きなアメリカンカジュアルではわくわくする部分。

以上Gジャン1つとってもシルエットからディテール…。こだわりまくりですね。笑。

以下コーディネートは新たに撮った物と過去の使い回しの画像を含め、他のブランドのGジャンもご紹介します。






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