2020年10月1日木曜日

Workers K&T H MFG Co クラシックなイメージを目指したMoonglow Jacket

皆さま毎度こんにちは。いつもこのブログをご覧いただきありがとうございます。
10月に入り随分過ごしやすくなって来ました。
そんな時期に毎年欲しくなる、先日入荷したWorkersのセットアップで着れるジャケットandトラウザーをご紹介させていただきます。






拘りと丁寧な作りで定評のあるワーカーズ、ジャケットのディテールをどうぞ。
久しぶりに登場のMoonglow Jacket。二つボタン、センターベント無し、胸の箱ポケが湾曲。イメージは、Maple Leaf Jacketの60年代アメトラよりもう少し古い年代のジャケット。

襟裏の芯止めステッチ。芯を止めるジグザグステッチと、襟腰を固くするための並行ステッチ。

フロントのカーブ。毎回、ジャケットの型紙をひくときに悩む部分です。
カッタウェイが強すぎるとクラシックすぎる。かといって、四角の角を落としたようだと、あまりに戦後の60年代感が過ぎる。
今回のMoonglow Jacketの場合、クラシック寄りなのでカッタウェイはある程度あり、でもここも「コスプレ」にならないように。

ボタンはクロス付け。そのボタンのすぐ横、一度ステッチをとめて、ボタンより上はラペル側表目。ボタンより下は身頃表目で縫っています。


ジャケットならば当たり前の仕様。前端のステッチを行くときに、返り線より上はラペル側(見返し側)が縫い目の表目。そこから下は身頃側が縫い目の表目になるように、一回ステッチを切っています。 本格的なテーラードジャケットであれば当たり前の仕様です。でも、カジュアルジャケットだとついつい省略されていたりする仕様なのです。

表目が綺麗、裏目が汚いという、見た目だけの問題もありますが、それ以上に前端がはねる(外方向にカールする)のも防いでくれます。 ステッチは、どんなに上糸・下糸のバランスをとっても若干、下糸側に巻き込むというか、カールするというか。その特性を利用して、ラペルはラペル側から、前端裾に向かっては表から縫うことで、それぞれ布の向く方向を変えています。(うーん、説明が難しい)気になる方は展示会のときに直接聞いてください。

WORKERSでは、Lounge Jacketでも同じように始末しています。カジュアルジャケットだけど、ジャケットとして最低限抑えなければいけない部分は抑える。それが、WORKERSのカジュアルジャケットを特別なものにしてくれている・・・(と信じています)

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