今日はワーカーズの新作シャツが入荷しました。
16F/Wの期中品番もしくは17S/S先行品番的12月の新作アイテムです。
ワーカーズがオリジナルで製作した碇刻印入の水牛ボタン。
形はそのボタンに合わせたU.S. NANYのCPOシャツ。
生地は真夏以外は一年中対応のミディアムクラス(5oz)のシャンブレー。
カラーはダークブルーと撚り杢グレーの2色入荷。
現代的な小襟ではない。かといって、ビンテージである妙に大きすぎもしない。WORKERSの考える中庸なレギュラーカラー。
ネックボタンを締めなくても収まりよく。ただ、ネクタイを締めるとよりバランスのよくなる羽襟。
羽襟はコバ+1/4インチ程度のダブルステッチ。羽襟がぴっと綺麗に角が出て、そのギリギリを行くステッチワーク。このあたりは、さすがシャツ専門工場という仕上がり。
シンプルなフラップポケットですが、そのフラップの微妙な曲がり具合はパターンを作るとき試行錯誤しました。また、そのカーブを消さないよう、裁断・縫製する工場の腕の見せ所でもあります。
あえて照明を均一に当てないと、ステッチごとに出た凹凸が良くわかります。シャンブレーを綿糸で縫うからこそ出るパッカリングです。
Anchor Shirtを作るきっかけになった刻印入り水牛ボタン。ボタン屋さんに気をつけてもらったのが、極あっさりと入れてもらう刻印。深すぎるとまた風合いが変わってしまうので、あっさりと。素材が水牛なので、一つ一つ柄が微妙に違い、そこに刻印が入るとまた不均一な仕上がりになります。
今回、また新たに前立て用の金具を作りました。少し幅広、4.2ミリの4本針用です。完全にイメージの世界ですがCPOシャツというと少し太めの前立てが私の思う定番仕様なのです。ワークシャツと同じにしてしまえば金具代は要らないのですが、せっかく作るならとイメージに合った仕様になるよう道具を作っています。
下前側は生地をチューブ状に折って、こちらも巾の違う二本針環縫いでたたきつけます。
肩・袖ぐりは巻き縫い。このあたりはワークシャツ的な仕様。
袖口は2ピースの袖を使った開き。イメージとしてはGジャンでよく使われる仕様をより細い針幅で仕上げていると想像してください。シャツではあまり使われない仕様ですが、クラシックな2枚袖では使いやすい仕様。ここも2枚袖のはぎ合わせには、より細い巻き縫いを使ったりと、それらしくなるよう仕様を工夫しています。
脇はマチが無い空環縫い始末。最後の突端はカンヌキで押さえています。
この時期M-65やNー1、はたまたPEA COATなど、ミリタリーアイテムのアウターとの相性が抜群。インナーに困った時はこちらをどうぞ。
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