2015年6月10日水曜日

BORO(襤褸)のカーテンが完成しました

去年9月のお店改装後、約8ヶ月遅れで、やっと試着室のカーテンが完成しました。。笑




去年9月のオープン前はこんな感じでした。
左側が作業スペース兼試着室。
店内のこちら側は白壁&錆び&色の濃い木材を使用して、ザ男な作りにしました。
でもね、これ見て試着室のカーテンどうします?
悩んだなー。。笑

この作業スペース兼、試着室なんだけど、皆さんにすごく褒めていただくことが多いのですが、なんかココだけ和風になってしまって、自分的にはあまり気に入っていなかったんですよね。

下に出てくる写真見てもらえればわかるけど、後から腰板を追加してます。
でも和風は消えなかった。。

なのであえて和風を生かしてみようと。。
そして頭の中に浮かんできたのが襤褸でした。
結果的に店主も一番好きな場所になっちゃいましたけどね。笑


ところで“襤褸(ぼろ)”はご存知ですか?

江戸時代から主に青森など東北地方で何代も使われてきた“襤褸(ぼろ)”と呼ばれる衣服や布類があります。

当時織物は大変貴重な物で破れた布を継ぎ充てをし、重ねられ、時には刺し子と呼ばれるステッチで柄を描いた継ぎ接ぎの布や着物です。

自分たちで作る前に実物を見てきました。
パンツとかアナクロっぽくて今でも通用しそう。笑


そして今は"BORO"として世界に通じる言葉になっていて、アート・テキスタイルデザインの分野で高く評価され、世界に発信する日本のアパレルブランドが使用したり、欧米の染織美術・現代美術のコレクターから買い求められています。

そんな高価になってしまった襤褸をボロな店主が買えるわけもなく。。

ベースになる当時の生地だけなら安価に買えるのでシコシコ集めつつ、
実物を自分の目でみて感じ、そして自分で作ったと言いたいところですが作ってもらいました。笑

Thanks Eri


実際に付けてみるとめちゃくちゃハマりました‼︎
開けてるとこんな感じ。


閉めてみるとこんな感じ。(分かりずらい。笑)

入り口付近をアップで。

店内から。

藍染を長年使われることで出た表情豊かな風合いの生地、びっくりするほど繊細で綺麗な絣(カスリ)の生地、繊細な藍の絞り染など。
今ほど工業化がされてなかった時代なので、こういう物は本当に貴重だったんでしょうね。

今は物が溢れていると言われる時代ですが、買いたい物があっても欲しい物はなかなかないんですよね。

ちょっと話は逸れますが、今、お店の軒先に置く植木や植木鉢を探してます。
そのジャンルは全くの素人なので自分でもコレ!という物は出てきてないんですが、
その道の人に聞いてみたり、調べたりしないと変な物を掴まれそうなんですよね。

お客様でそっち方面が詳しい方がいらっしゃれば、メッセージでも店頭でも教えてくださいm(__)m


話を戻すと、だからこそ自分はこういうルーツをしっかり受け継いだ、アイテムを紹介するお店でありたいなと思うわけです。

一見至って普通の物ばかりで、割高かもですが、しっかり作り手の想いを理解し、洋服のルーツに則し、頑丈でシンプルな分飽きが来ず、長年着ると味が出てくる物ばかりです。

アイテムに対してのハードルが高い分、値段が割高になるのは当たり前、
でもラベル(ブランド)で判断はしてませんので、クオリティーに対して誠実に値付けされたアイテムってのを一番重視しています。

ってことで、賛同していただける方は身の回り品を探されている時は当店Rhythmまでご相談ください。
(結局そこかと。。結局最後は自分の店の宣伝にいっちゃいますね。。笑 )

P.S.
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また改装後8ヶ月間、ご試着されたお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
おかげでスーパーかっこいい襤褸のカーテンが出来上がりましたよ☆

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